アダルトチルドレンとは?特徴と原因

アダルトチルドレンとは子供の頃に機能不全の家庭で育ったことにより、大人になった今も生きづらさを感じている人のことです。

機能不全の家庭とは親が親としての役割を果たしていない家庭と考えると分かりやすいです。

元々アメリカではアルコール依存症の親に育てられた子供は心に深い傷を負っており、大人になった後も社会生活や家庭生活に適応しにくいということが知られていました。

1983年にアメリカの心理学者ジャネット・G・ウォイティッツが『アダルトチルドレン・オブ・アルコホリックス』という本を出版しベストセラーとなりました。
これによって「アダルトチルドレン」という言葉が一般にも知られるようになりました。

その流れの中でアルコール依存症の親のいる家庭に限らず、機能不全を起こしている家庭で育った子供は大人になっても社会に適応しにくいということが分かってきました。

1995年にアメリカ大統領のビル・クリントンが雑誌のインタビューの中で自分がアダルトチルドレンであることを告白しています。
母親の再婚相手がアルコール中毒で暴力を振るうことがありそれが原因と考えられます。
クリントンのように社会的に成功を収めた人の中にもアダルトチルドレンは存在するのです。

現在では家庭で受けたトラウマにより社会生活や人間関係に困難を感じている人の総称として「アダルトチルドレン」という言葉が使われるようになっています。

アダルトチルドレンの特徴

アダルトチルドレンの特徴として社会生活や家庭生活における困難さがあります。
具体的には以下のような特徴が挙げられます。

  • 自分の人生はこれから先も上手くいかないと思っており、自分はそういう星の元に生まれたので仕方ないと諦めている
  • パートナーや子供に対し感情的に怒鳴ったり時には暴力を振るう。自分で悪いと思っていても抑えることができない
  • 物事がうまく行かない原因を極端に考えがちである。全て自分の責任と思う、もしくは全て他人の責任と思う
  • 恋人や配偶者が暴言を吐いたり、暴力を振るうのは自分が悪いことをしているからだと思う
  • 理想的なパートナーがいてもいつかは裏切られるという確信のようなものがあり、不安や恐怖を感じる
  • 相手のためを思ってしたアドバイスが受け入れられないと激しい怒りを感じる
  • 自分では何も悪いことをしていないのに周囲から批判されることが多い
  • ダメな異性と付き合うことが多い。別れを決心しても相手に同情して別れるまでに時間がかかる
  • 衝動的な判断や行動を起こしてしまい周囲の人間とトラブルになることがある

ここで列挙した特徴は一例です。

日常生活を送っていれば一つくらい当てはまるものもありますので該当するから必ずアダルトチルドレンというわけではありません。

しかし思い当たる節があり生きづらさを感じているならアダルトチルドレンの可能性があります。

アダルトチルドレンになる原因

アダルトチルドレンになる原因は家庭で受けた心の傷です。

虐待・育児放棄

親から暴言を浴びせられたり、暴力を振るわれることでアダルトチルドレンとなってしまうことがあります。

人間は幼少期に適切な愛情を受けることで自分は愛されるべき存在であると認識することができます。

育児放棄や虐待によって愛情を受けないと自己肯定感の低いまま大人になりアダルトチルドレンとなってしまうのです。

親の裏切り行為

アルコール中毒やギャンブル依存症の親は機嫌の良いときと悪いときの波が激しいです。

機嫌の良いときは子供のことを可愛がり、子供が「遊園地に行きたい」と言えば「今度の休みに行こう」と言います。

しかし当日になるとそんな約束は忘れてしまいます。
子供が催促すると不機嫌になり時に暴力をふるうこともあります。

これが何度も繰り返されるうちに子供の中で「他人は裏切るもの」という認識が出来上がり、大人になってからも人を信用できなくなってしまいます。

親からの異常なプレッシャー

アダルトチルドレンになってしまう家庭というと社会的にもダメな親のいる家庭をイメージしがちですがそうとは限りません。

世間的に高学歴、エリートと呼ばれる親に育てられた子供がアダルトチルドレンになることもあります。

親が自分と同じような人生を歩ませようと過度なプレッシャーを与え、子供はそれに応えようと自分の感情を抑圧してまで良い子になろうとします。
抑圧した感情は残るのでどこかで歪みが生じてしまうのです。

親の不在

優しい両親に育てられてもアダルトチルドレンになることはあります。
どんなに優しい親でも接する時間が少ないと愛情不足になってしまうこともあるのです。

例えば共働き家庭の場合、学校から帰って誰もいないと寂しさを感じることがあります。

もっと親に甘えたいと思ってもワガママを言って大好きな両親を困らせたくないため「寂しい」という一言が言えずに心にしまってしまうのです。
すると大人になったあとも満たされない感情を抱え続けることになるのです。

アダルトチルドレンは自分で気づいていない人もいます。
何かがおかしいと思っていてもその原因を自分の子供時代に求めるという発想に至る人は少ないといえます。

生きにくさを感じているなら自分の過去を見つめ直してはいかがでしょうか?

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