怒りと脳・神経伝達物質

怒りを感じたときに人の脳内ではどのような反応が起こっているのか簡単に説明します。

大脳辺縁系と前頭前皮質

私たちが外敵からの攻撃やストレスを受けたときに脳内で最初に反応するのは大脳辺縁系です。本能や情緒を司る部位です。

攻撃を受けたときに大脳辺縁系が「よくもやてくれたなやっつけてやる」と反応します。

大脳辺縁系は原始的な脳と言われ人間以外の動物にもあります。

動物が攻撃を受けた場合はすぐに反撃します(負けそうなら逃げる)が人間がそのように即座に行動を起こすことは少ないです。

怒りと脳の部位

なぜなら人間は前頭前皮質という部位が発達しているからです。
前頭前皮質は人間的な脳とも言われ合理的な判断を行うことができる部位です。

大脳辺縁系がすぐに反撃しようとしても前頭前皮質が「ちょっと待って、ここで殴ったら逮捕されてしまう」と冷静な思考でブレーキをかけるのです。

外部からの攻撃やストレスを受けて1秒もしないうちに大脳辺縁系は反応しますが、前頭前皮質が反応するまでには3~5秒かかると言われています。

カッとなったら6秒数えて待つと冷静になれるというのはこの時間差があるからです。

大脳辺縁系の反応のしやすさやそれを制御する前頭前皮質の発達には個人差がありその違いが怒りっぽさにも影響を与えていると考えられます。

神経伝達物質

人間は怒ると脳内にドーパミンやノルアドレナリンという興奮性の神経伝達物質が放出されます。

怒りの反応を助長させることによって外敵と闘いやすい状態に整えようとするのです。

交感神経が緊張して心拍数があがり発汗が起こります。
これらも全て闘ったり逃げたりするために有利な状態にするための反応です。

怒りの感情を無理矢理に抑え込もうとすると余計にストレスがかかりこれらの神経伝達物質の分泌が増えます。

あまりに分泌量が増えると今度はフィードバック機能によって分泌をやめてしまいます。

すると集中力ややる気が低下してしまい鬱などの症状が出てしまうこともあります。

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