回避依存症とは

回避依存症とは人間関係において激しく感情が揺さぶられることを避け、同じようなタイプの相手とばかり関係を結ぶ状態を言います。

他人から強い感情を向けられたり、それによって自分の感情が大きく動くと相手に支配されるような不安を感じます。

濃い人間関係に恐怖を抱きながらも潜在意識の中には「見捨てられ不安」を抱えています。

回避依存症者は仕事や趣味など人間関係以外のことに熱中することも多いといえます。

回避依存症の特徴

回避依存症には以下のような特徴があります。

人間関係で感情が揺さぶられることを避ける

回避依存症の特徴として感情が大きく揺さぶられるような人間関係を避けるというものがあります。

特に異性との恋愛において怒りや嫉妬、悲しみなどの感情を感じることで自分が消耗するということを知っています。

これは恋愛に疲れたなどというレベルのものではなく、もっと根の深い問題です。

激しい感情が沸き起こることで自分自身を失ってしまうような感覚になるのです。

相手からの強い感情が自分に向かうことに対しても負担を感じてしまいます。

自分の情報を隠し壁を作る

回避依存症者は他者に自分のことを知られると利用されてしまうという恐怖感を持っていることがあります。

そのため自分の情報を隠す傾向にあります。情報というのは日常生活に関することだけではなく、感情や考え方に関する部分も含みます。

壁の築き方も様々で常に怒ったような態度を取ることで他者を寄せ付けないようにすることもあれば、感情を完全に消すこともあります。

慇懃無礼に振舞うことで相手に察するよう促す人もいます。

だからと言って他人と全く関わりたくないというわけではなく自分が制御しやすい相手には自分から近づくこともあります。

ただしその相手に対しても自分の全てをさらけ出すようなことはしません。

人間関係以外のものに熱中・依存する

回避依存症は人間関係以外のものに情熱を注ぎます。

それはスポーツであったり趣味であったりします。アルコールやギャンブルに依存しているケースもあります。

仕事に熱中することで成功をおさめた社会的地位の高い人もいます。

回避依存症者がこういったものに依存するにはいくつかの理由があります。

一つは人間関係以外の生きがいを手に入れるためです。
人間関係で感情を抑えている分、他のことで発散させているとも考えられます。

また「パートナーよりも趣味の方が大事」というスタンスを取ることによって相手を引きつけようとすることもあります。

恋愛依存症者に惹かれる

回避依存症だからといって全ての人間関係を断とうとするかというとそうではありません。

自分が主導権を握れる相手に対しては一時的な安らぎを感じることができるため自分からアプローチします。

その相手として最も多いのが恋愛依存症者です。

恋愛依存症者は弱々しい存在に見えるため自分を支配することはないだろうという安心感や、自分が救ってあげられるという充実感を感じることができる相手なのです。

しかしこの幸せな状態は長く続きません。
恋愛依存症者が自分に強い感情を向けることに息苦しさを感じ始めると逃げ出したいという気持ちになってしまうのです。

それでも見捨てることへの罪悪感や自分自身の深層心理にある「見捨てられ不安」があるためズルズルと関係が継続してしまうこともあります。

回避依存症の原因

回避依存症の原因は子供時代にあると言われています。

子供を精神的に支えるのは親の役割ですが、未成熟な親の場合それができません。
それどころか親自身が子供に依存している場合が多々あります。

親が恋愛依存症で配偶者に相手にされなくなったときにその感情が子供に向かってしまうこともあります。

親からの強い感情が向けられた子供は対人関係を煩わしいものと考えてしまいます。

また親が本来の役割を果たさないことに対して見捨てられたという感情も持ちます。

同時に心のどこかでは相手をコントロールすることへの心地良さも感じているのです。

このような子供時代を過ごし大人になると回避依存症になりやすいといえます。

感情が揺れ動く人間関係を煩わしいと思いながらも一人でいることには寂しさや見捨てられたような気持ちを感じます。

そこで自分の感情を刺激しないであろう相手として恋愛依存症者を選ぶのです。

なぜなら恋愛依存症者はコントロールしやすく見えますし、かつて自分が面倒を見た親と似た雰囲気があるため親しみを感じるからです。

回避依存症と恋愛依存症者は非常に惹かれやすい関係にあります。

しかし幸せな状態は最初のうちだけで時間が経つにつれて関係が悪化します。

それでも何度もヨリを戻したり、同じタイプの他の人と同じような恋愛を繰り返します。

自分で意識しないとこのサイクルから抜け出すことは難しいと言えます。

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