深呼吸および付随するテクニックによってストレスホルモンが減少する

深呼吸がストレスの軽減に効果的ということはよく知られています。

しかし生活の中に上手に深呼吸を取り入れている人は少ないです。

深呼吸の効用を信じている人は少ない

カウンセリングでも「ストレスを感じたら深呼吸をしてください」と言ってもあまりピンとこない人が多い気がします。

おそらくいろいろな所で言われすぎたせいで逆に軽い印象を持たれてしまっているのかもしれません。

日常生活やドラマなどでイライラしたり不安になっている人に対して「深呼吸、深呼吸」と言うシーンのせいで冗談っぽくなっているのです。

研究結果も自己申告によるものが多い

深呼吸とストレスに関しての研究でもその多くは被験者の自己申告(アンケート用紙)による検証のため納得感がないのかもしれません。

被験者に深呼吸の前と後でアンケートに答えてもらい「ストレスが減ったと思う」と答えた人が多かったので効果アリとするという研究結果が多いのです。

実際にこの方法でも効果があると言えると思うのですが自分も取り入れようと思うほどの影響は与えないのでしょう。

コルチゾールからストレスを計測した実験を発見

身体的な変化を計測した実験結果がないかと論文を探していたところイタリアで行われた実験が見つかりました。

カターニア大学でヴァレンティーナ・ペルシアヴァレらが行った実験です。

この実験ではストレスに関するアンケートだけではなく心拍数と唾液中のコルチゾール量の変化も計測しています。

コルチゾールはストレスを受けたときに副腎皮質から分泌されるストレスホルモンです。ストレスの度合いを観察するときにバイオマーカーとしてよく用いられます。

実験内容

実験はカターニア大学の学生38人(18歳から28歳)を2つのグループに分けて行いました。(トレーニングを受ける実験グループと受けない比較グループ)

実験グループにはアンチ・ストレス・プロトコルと呼ばれる10回のセッションを1週間に1度90分かけて行いました。比較グループは何もせずにイスに座っているだけです。

セッションは深呼吸をするだけではなく体を動かしたりイメージを使ったりする内容も含まれているため自律訓練法に近いものと言えます。(そのため厳密には深呼吸だけの効果を計測しているとは言い切れません)

結果:ストレスの減少が見られた

実験の結果、実験グループでは自己申告のアンケート、心拍数、唾液中のコルチゾール値の全てにおいて有意差がみられました。(比較グループでは有意差ナシ)

つまりストレスの減少を期待できる変化が見られたということです。

体を使ったりイメージを用いることなく単に深呼吸をするだけでもストレスの対処に効果的であるということは分かっています。

深呼吸はいつでもどこでも気軽に出来るリラックス法です。ぜひ生活の中に上手に取り入れてください。

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