汎用性のあるビジネススキルは一つだけ

大学生や若手の社会人からときどき「最も汎用性の高いビジネススキルは何ですか?」と聞かれることがあります。

砕けた言い方をすれば「どこの会社でも通用するスキルは何か?」ということです。
この質問に対する私の答えはいつも決まっています。

それは「目の前の仕事に一生懸命になれる能力」です。

転職が当たり前になっている世の中ですし、突然会社が破産してしまう可能性もあります。

なのでどこへ行っても使えるビジネススキルを身につけておきたいと考えるのは普通のことです。

どこの会社でも使えるスキルといえば英語、パソコンスキル、会計の知識など具体的に挙げればキリがないでしょう。

しかしこれらのスキルは社会人なら多くの人が持っています。
一定の役職以上になれば持っていて当然のものですからアドバンテージにはなりません。

若い頃というのはそういったスキルの習得にばかりこだわりがちです。

私も若い頃はそうでした。
英語や会計(もちろん心理学も)の勉強は頑張っていましたが、会社内でしか使えない知識の習得には消極的でした。

社内でしか使われない専門用語や、取引先の商品の型番などは一切覚えていませんでした。
転職したら要らなくなる知識を頭に入れるのはメモリーの無駄遣いくらいに思っていたような気がします。

自分が独立をして仕事をしている今なら分かるのですが、本当にバカなことをしていたなと思います。
もう一度サラリーマンをやるとしたらまずは社内のことから勉強すると思います。
そうしなければ仕事で成果を上げることは出来ないからです。

どこの会社に行っても通用するビジネススキルを身につけることばかり考えている人は目の前の仕事を疎かにしがちです。

TOEICの点数を上げて転職に成功したら、転職先でも同じように将来を見据えて仕事に関係ないスキルを身につけようとします。

しかしそれではいつまで経っても仕事で成果を上げることはできません。

まずは自社で取り扱っている商品のことを徹底的に覚えるべきです。
顧客に聞かれたときにどんな細かいことでも答えられるようにならなければなりません。

意外とこれが出来ていない人が多いのです。私もそうでしたが…
自社の商品のことなら何でも知っているという人はそれだけで信頼されるのです。
だから仕事もどんどん任せてもらえます。チャンスが増えるのです。

将来、食いっぱぐれないスキルを身につけたいと思うのは当然です。

しかし来年の予測すら難しい今の世の中で10年後も食える仕事を見つけることは不可能でしょう。
多くの人が今とは違う仕事をしていると思います。

今身につけたビジネススキルが定年まで使える可能性は極めて低いのです。

どんな仕事でも一生懸命に取り組める能力というのは何年経っても役立ちます。

ビジネス書を読んでいる暇があったら自社の製品カタログを読みましょう。

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