好きな人を忘れる方法(脳と心の仕組みを利用する)

好きな人のことを忘れたいのに忘れられないと悩んでいる人は少なくありません。
私のところにもそのような悩みを抱えた方が「好きな人を忘れる方法を教えてください」と相談にいらっしゃいます。
趣味や仕事に没頭することで気分を紛らわせるというのも効果的な方法ですが、そんな気持ちすら起こらないくらいに落ち込んでしまっている人もいるでしょう。
そんなときに自分の気持ちを楽にする方法を紹介します。

好きな人のことを忘れられないのは当然

好きな人のことを忘れる方法を説明する前に知っておいてほしいことがあります。
それは好きな人のことを忘れられないのは当然ということです。
今までの人生を振り返ってみて細部まで覚えている忘れられないエピソードをいくつか思い出してみてください。
家族で旅行に行ったときのことや、学校の卒業式のことなどを思い出したでしょうか?
もしくは日常のなんでもない日のことをよく覚えている人もいるかもしれません。
大切な人を亡くした記憶が忘れられないという人もいます。
人によって忘れられない記憶というのは様々です。
しかしほぼ全員に共通することは自分の心が大きく動いた出来事ほどよく覚えているということです。
あなたがいま思い出したことはとっても嬉しかったことや、悲しかったことではないでしょうか?
これは人間の脳の仕組みを考えると当然のことなのです。
人間の脳には情動を司る「扁桃体(核)」という部位があります。
この部位の働きが強くなると記憶を司る「海馬」の働きを活性化させると言われています。
つまり感情が大きく動いた出来事は脳がよく覚えているということです。
恋愛中というのは様々な感情が沸き起こります。別れや失恋のときは大きな悲しみに襲われます。
なので好きな人のことというのは細かいことまでよく覚えているものなのです。
好きな人のことが忘れられないというのはある意味当然のことですので安心してください。

忘れようとすればするほど忘れられない

好きな人を忘れるための具体的な方法について説明します。
まずは好きな人のことをとことん考えましょう。
なぜ好きな人のことをたくさん考える必要があるかというと一つは「忘れることが出来なくても良いのだ」と思うことで執着心を消すためです。
失恋した後というのは好きな人のことを早く忘れようとか考えないようにしようと自分に言い聞かせようとします。
そうすると余計に忘れることが出来なくなります。
なぜなら考えないようにしようと強く思っている時点で相手への様々な感情が生まれているからです。
好きな人のことはたくさん考えて良いのです。
頭の中に浮かんできたら素直に受け入れましょう。
それが執着心を消すための第一歩です。
好きな人のことを考える理由はもう一つあります。
それは自分の自虐的な部分に気づくためです。
失恋直後に好きな人のことばかり考えてしまうのには様々な理由があります。
中には悲しい思いに浸りたいから考えるという人もいます。
好きな人のことを考えて悲しくなるのではなく、悲しくなるために好きな人のことを考えるのです。
人間というのは多かれ少なかれ自虐的な部分を持っているのです。
辛い状況に遭遇したら辛い気持ちに浸りたいと無意識レベルで思っていることもあるのです。
自分自身の自虐的な部分に気がつくことが出来るとスーっと気持ちが楽になることがあります。
全員がこのような理由で好きな人のことを考えるわけではありませんので何も感じない人もいます。
それでも全く問題ありません。
まずは「好きな人のことはいつ考えても良いのだ」と思うことで執着心を薄くしましょう。

効果的な日記の書き方

好きな人のことを散々考えたら今度は自分の思考を整理して冷静さを取り戻します。
恋愛中や失恋直後は考え方に偏りが出ていることが多いです。
物事の捉え方(認知)が歪み冷静な判断力を失ってしまっているといえます。
もしあなたが「好きな人のことを一生忘れることが出来ない」と思っているならそれは認知が歪んでいるからと言えます。
この状態を正すために思考を整理しましょう。
効果的な方法は日記をつけることです。ただの日記ではなく思考を整理し正しい認知を取り戻すための日記です。
これは心理療法などでも用いられる「認知療法」を応用したものです。
記載すべき内容を以下に説明しますので順番どおりにやってみてください。

1.出来事を書く

最初に現実に起こった出来事を書き記します。
例:「恋人と別れた」「好きな人に振られた」「好きな人を思い出して泣いた」

2.感情の数値

自分の感情を数値化してください。
例:「寂しさ90%」「怒り80%」

3.自動的に浮かんでくる思考

頭の中にパッと浮かんでくる思考を書きます。
例:「好きな人のことを一生忘れないだろう」「他の人を好きになることはないだろう」

4.思考の根拠

3で書いた自動的に浮かんでくる思考の根拠を書きます。
例:「とても優しい人だった」「相性が良かった」

5.反証

3と4で書いた内容に対する反対の考え方を書きます。
例:「優しい人は世の中にたくさんいる」「過去に大好きだった人のことも今は忘れている」

6.合理的な考え方

5で書いた反証を踏まえて合理的な考え方を書きます。
例:「今は相手への気持ちが強すぎて過大評価をしているのかもしれない。世の中にはもっと優しく魅力的な人はたくさんいるのは事実である。もっと良い異性と出会える可能性もある」

7.感情の変化

反証や合理的な考え方を書いたことで2の感情の数値がどのように変化したのかを書きます。
例:「寂しさ50%」「怒り40%」

以上の1から7までの項目を簡単にで良いので紙に書き出してみてください。
毎日行う必要はありません。無理のない範囲で行ってください。
「5.反証」や「6.合理的な考え方」というのは失恋直後の興奮した状態では考えることが難しいかもしれません。
その場合は「友達が同じような悩みを抱えていたらどのようにアドバイスするか?」という視点でもかまいませんので何かしら書いてみましょう。
「7.感情の変化」というのは「2.感情の数値」がどのように変化したのかを記載する部分ですが、変化がないと思えば無理に数値を変える必要はありません。
数値が変わらなくても1から7までの内容を考えて書き出すプロセスに意味があります。
この日記を続けているうちに気持ちが整理されていくはずです。
好きな人を忘れる方法は他にもたくさんありますが、何もする気が起こらないというときは書き出して思考を整理するということがとても効果的です。
手帳の片隅でもメモ帳でも良いので自分の気持を文字で表現してみてください。
気持ちが落ち着くだけではなく自分でも気づいていない思考のクセを知ることが出来るかもしれません。

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