孤独感に苛まれる必要はありません。たとえ頻繁に会える友達がいなくても問題ありません。
特にHSP(感受性の高い人)は一人でいる時間が好きだったりすると思いますがその時間を楽しめているのなら大丈夫です。
孤独感に苛まれてしまうのは本当に孤独だからというより遺伝や環境の影響かもしれません。
遺伝の影響は35%と推定される
孤独感の持ちやすさには遺伝と環境の影響があります。
カナダのウエスタンオンタリオ大学が764組の双子を対象に孤独感、性格、遺伝の関係を調べました。
仲間がいないと感じるか?仲間はずれにされていると感じるか?他人から孤立していると感じるか?というアンケートと、ビッグファイブと呼ばれる性格因子を測定するアンケートを実施しました。
それらの回答の相関を一卵性双生児と二卵性双生児で比べることでどれくらい遺伝が関係するか推定できます。
すべての回等を分析したところ孤独感の持ちやすさの35%は遺伝の影響と推定されました。残りは環境の影響ということです。
孤独感に苛まれやすい性格
今回の調査では孤独感を持ちやすい性格も判明しました。それは神経症傾向の高い性格です。これは落ち込みやすさや不安の感じやすさ、情緒の不安定さに関連する性格傾向です。
そしてHSPの性格因子を測定するアンケートでは神経症傾向が高く出ることがよくあります。つまりHSPの人は孤独感に苛まれやすい可能性があるということです。
一人でいることの楽しさに目を向ける
一人でいるのが落ちついたり好きというのは孤独ではありません。
しかし遺伝や性格傾向により自分は孤独であると思い込んでしまうこともあります。
他人のSNSにパーティーの写真が載っているのを見て比べてしまうこともあるでしょう。しかしそこに写っている人のほうが孤独かもしれません。孤独を感じたくないから投稿している可能性もあるのです。
広く浅くの人付き合いがもっともメンタルヘルスに悪いという研究もあります。
少数の友人と深く付き合うことの素晴らしさや一人でいることの楽しさに目を向ければ孤独感に苛まれることもないはずです。
参考にした論文:A Behavior Genetic Analysis of Personality and Loneliness