HSPにおすすめの本(書籍)は1冊だけ

HSPにおすすめの本(書籍)は1冊だけ
 

カウンセリングをしていると「HSPのおすすめの本を教えて下さい」と言われることがあります。

今は書店にいくと何冊ものHSP関連の本が並んでいますから迷ってしまうのは当然です。

私がおすすめする本は『ささいなことにもすぐに「動揺」してしまうあなたへ。』(エレイン・N・アーロン)です。

HSPにおすすめの本

これ1冊だけ買えば十分だと思います。

参考文献がほとんど同じという異常事態

HSPには脳や自律神経、ホルモン、感覚器官など多くのものが関係します。

なのでHSPの本を執筆するときに参考とすべき論文はfMRI(磁気共鳴機能画像法)等によって脳の反応を観察したものや感受性の高さと他の特徴の相関について調査したものなど色々とあるはずです。

論文は数え切れないほど公開されている

fMRI(磁気共鳴機能画像法)による脳の反応を観察した研究だけでも数え切れないほどの論文が執筆されています。

しかしHSPの本で参考文献とされる論文はどの本も同じです。
エレイン・N・アーロン博士が行った実験か博士が本の中で参考文献として挙げた論文か通俗心理学の本でも引用されているような昔から有名な論文ばかりです。

アーロン博士の顔写真の実験とジェローム・ケイガンのオデコの温かさの実験とミーガン・ガンナーの赤ん坊の実験を本で見たことのある人も多いと思います。

確かに皆、有名な研究者ではあります。
しかしケイガンもガンナーもまさか自分の実験が日本の一般向け書籍でこんなに引用されているとは思っていないでしょう。

これだけ多くの論文が執筆されているのにも関わらず出版されたHSPの本で参考文献とされる論文が同じものだらけというのは異常です。

論文は多いが探すのは面倒

自分が何かを主張するときにそれを裏付けてくれる論文を探すのは意外と大変な作業です。
数日間ひたすら探し続けるということもあります。

そして英語で書かれていますからそれを理解するのも大変です。
論文は翻訳機能を使ってもまともに訳すことが出来ないどころか逆の意味に訳されてしまうことも多いです。

となると既に誰かが参考文献として使った論文を参考にしようと考えます。

参考文献すら読まずに書かれた本が多い

HSPの本を書いている人の中には元の参考文献を読んでいないように見受けられる人がいます。
アーロン博士が引用したのと同じ部分しか引用していないケースが多々あります。

論文を参考にしているのではなくアーロン博士の本を参考にしているだけということです。

HSPの本はどれも同じような内容になってしまうのはこのためです。

2匹目のドジョウ

出版業界は「2匹目のドジョウ」を狙うのが好きです。
皆さんも思い当たる本があるのではないでしょうか?

『さおだけ屋はなぜ潰れないのか?』という本がヒットすれば『なぜ○○なのか?』というタイトルの本が出版されます。

『もし高校野球の女子マネージャーがドラッカーの『マネジメント』を読んだら』がヒットすればドラッカー本が書店に大量に並べられます。

今の日本ではHSPに関しても同じことが起っています。

論文→専門書→一般向け→インチキ本の順番で出版される

HSPのように新しい発見があると最初は論文が発表されます。
そして次に「専門書」が出版されます。
その次に「専門書に近い一般の人向けの本」が出版されます。

それが流行りそうだとなると「サルでも分かる○○」のようなキャッチーなタイトルをつけた本が出版されるのです。

HSPに関しては今この段階まで来ていますし今後も多くの本が出版されるはずです。

なぜなら私のところにも出版依頼が来ているからです。(聞いたことのない出版社や自費出版の会社からしか来ませんが……)

HSPの本を集めることを目的にしてはいけない

HSPで悩んでいる人の中には新しい本が出版されるたびに買ってしまう人もいます。

本を買うことが自分を安心させるための行為になっているのです。

そして今度こそ自分に合った新しい克服法が書いてあるに違いないと考えて読み始めます。
読み終わった後は一時的な安心感を得ることができるかもしれません。

しかし時間が経つと何も解決していないことに気が付いてまた新しい本を求めてしまうのです。

2冊目はリラックス法などの本を買う

HSPを克服するためには同じ内容の本を何冊集めても意味はありません。

自分に合いそうだなと思った克服方法を続けることが大切なのです。
すぐに効果が表れませんが続けることで少しずつ変化が起るのです。

もし2冊目の本を買うならHSPについて書かれた本ではなくストレス軽減やリラックス法について書かれた本を買ったほうが役に立つと思います。

大きな書店で自分に合ったものを探してみてください。