HSPの恋愛(激しい感情と依存)

HSPの人の恋愛の傾向として激しい恋に落ちやすく依存しやすいという点が挙げられます。
もちろんHSPの人全員が激しい恋愛をするわけではありませんが恋人や好きな人の言動に心が影響を受けやすい人は多いのです。

いくつかの点においては恋愛依存症の人と同じような特徴を持っているともいえます。
ダメ男、ダメ女に捕まりやすいのもHSPの人の恋愛の特徴です。

好きな人が出来ると相手のことばかり考えるようになります。付き合いが始まると最初の頃は幸せでしょう。
しかし相手の本性が現れてくるとそれに振り回されるようになってきます。

特にHSPの人は相手の気持ちを敏感に察知することが出来ますので常に恋人の機嫌に気を使います。いつも相手の機嫌に怯えている人もいるでしょう。
恋人が気分にムラのあるタイプだった場合は怒らせないようにと気を使っているうちに相手の言いなりになっていることもあります。

そしてこのような関係をダラダラと継続してしまいます。
何かおかしいと思って別れたとしてもすぐに物足りなさを感じたり、相手のことをいつまでも引きずってしまうこともあります。

HSPの人が引き寄せてしまうもう一つのタイプとして依存的でマイナス思考な人がいます。
自分に自信が持てずに常に誰かに依存していないと生きていられないタイプの異性を惹きつけてしまうのです。
なぜならHSPの人は相手の気持ちを読み取ってくれるだけではなく共感してくれるからです。

依存体質の人にとってこれほどまでに居心地の良い相手はいませんので好かれやすいのです。
このタイプの恋人と一緒にいると相手の感情が伝染してしまい自分まで落ち込んでしまうようになります。

HSPの人が恋愛で激しく心を揺さぶられてしまうのにはいくつかの理由が考えられます。

心の揺れやすさと錯誤

人は神経が高ぶっているときは恋に落ちやすいと言われています。
心に少し触れられるだけで大きく揺れ動いてしまう状況では異性の言動を深く受け止めそのことばかり考えているうちに恋愛感情が芽生えます。

HSPの人は鈍感な人に比べて神経が高ぶっている時間が多いため異性からの刺激に反応しやすく激しい恋に落ちやすいと考えられます。
他人の気持ちに反応しやすい心は恋愛にも反応しやすいのです。

HSPの人が激しい恋に落ちやすいもう一つの理由としては感情の高ぶりを恋愛によるものと勘違いしやすい機会が多いからと考えられます。

絶叫マシンに乗っているときのドキドキした感情を一緒にいる異性へのドキドキと勘違いしてしまう…
ここまで分かりやすい例は少ないでしょうが人間はある感情が起こるとその原因を誤って判断してしまうことがあります。

これを心理学の用語で帰属の錯誤と言います。
恋人との交際を親に反対されるとその反抗心による気持ちの高ぶりを恋人に対する恋愛感情と勘違いしてしまうのも同じことです。
だから親が認めてくれた途端に恋人に対する恋愛感情が急に冷めてしまうことがあるのです。

HSPの人は鈍感な人に比べて心が大きく揺さぶられる機会が多いです。
そのため本当は別の原因によって心が揺れているのに恋愛をしているからだと錯覚しやすいのです。

また仕事や勉強で悩んでいるときに恋人とのトラブルが重なってしまったときなども「こんなに落ち込むなんて相手のことが本当に好きなんだ」と勘違いしてしまうこともあります。

恋愛によって気持ちが高ぶっているのか若しくは他の原因があるのかということはその状況にいると自分では判断し難いものです。

自己評価が低いとダメな相手と恋をする

HSPの人はそれほどタイプではない相手なのに自分でも気づかないうちに恋をして付き合い始めて不幸な関係を結んでしまうことがあります。
それには自己評価の低さが関係していると考えられます。

振られた直後は告白を受け入れやすいという話を聞いたことはないでしょうか?
これは心理学の実験でも明らかにされていることです。

自分の評価が下がっているときは相対的に他人の評価が上がるのでタイプではない人でも恋愛対象に入ることがあるのです。
傷ついているときに優しくされれば余計に相手が魅力的に見えるでしょう。

アメリカの心理学者ウォルスターが行った性格テストで嘘の結果を被験者に返すという実験があります。
悪い結果を返された被験者は良い結果を返された被験者よりも異性に対する評価が高くなりやすいという結果が出ています。

HSPの人は感度が良すぎる心のセンサーを持っているので精神的にも肉体的にも生きづらさを感じてしまうことが多いです。

中にはそのせいで自分は他の人よりも劣っているのではないかと勘違いしてしまう人もいます。
このタイプの人の場合、常に自己評価が低い状態になっていますので自分に好意を寄せてくれる人を受け入れやすいのです。

また自己評価が低すぎると不安を感じやすく他人とのつながりを欲する傾向があります。
このときに愛情を向けてくれる人に出会うことで恋に落ちやすいともいえます。

内に秘めた「結びつきたい」という欲求

HSPの人は恋人に限らず家族や友人と一緒にいても心が敏感に反応してしまい精神的なストレスを感じやすいという特徴を持っています。
そのため人間関係を結ぶことに対して慎重になりすぎることがあります。

HSPの人はネガティブな感情を振りまく人に付きまとわれやすい傾向がありますので人間関係に慎重になることは悪いことではありません。
しかしそれが度を越してしまうと感情を向ける相手がいなくなってしまうので自分の殻に篭りがちになります。

人間は社会的な動物ですから誰でも他人と関係を持ちたいという欲求を持っています。
HSPの人の場合はその欲求よりも「傷つきたくない」という気持ちが強く出ることが多いため他人に対して慎重になるのです。

それでも誰かと結びつきたいという欲求は心の底に溜まり続けます。
それが爆発するのが恋愛が始まったときなのです。

一度心を開くと決めた相手に対して今までに溜まった「結びつきたい」という欲求が一気にあふれ出すため激しい恋になりやすいのです。

本来であれば家族や友人などにもバランスよく振り分けられるべきであった感情が恋人にのみ向けられてしまうのです。

交友関係の狭いHSPの人ほど恋愛をすると相手のことしか見えなくなる傾向があります。
そして相手の言動に大きな影響を受けてしまうのです。

HSPの人はどんな恋人と付き合うべきか?

HSPの人はどんな相手を恋人に選べば良いのでしょうか?
これは一概にこういう人と言い切ることは出来ません。HSPの人の中にも様々なタイプの人がいますし異性の好みもバラバラです。
私のカウンセリング経験の中から言えることとしては自分の気持ちが穏やかでいられる人を選ぶと上手くいくのではないでしょうか?ということです。
当然ですがHSPとしての自分を理解し尊重してくれることも大切な条件です。
感情のムラがなく精神的に成熟した相手と一緒にいると恋愛の素晴らしさを分かち合うことができます。
自分ばかり気を遣わなければならない相手や呼吸の合わない相手は避けた方が無難です。
常に相手の機嫌を伺いながらビクビクしているうちにその状態に慣れてしまうかもしれませんが知らず知らずのうちにストレスは溜まっています。
付き合っていく中で「何か違う」と感じる相手ならば早めに見切りをつけることが大切です。
なぜならHSPの人の洞察力は鋭いため恋愛中に覚える違和感は当たっていることが多いからです。
いつも恋愛が上手くいかないという人は一度恋愛を休んでみるのも一つの手です。
その間に自己評価を高めることで異性を見る目を養ってみてはいかがでしょうか?

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