親との関係がHSPに及ぼす影響

親との関係がHSPに及ぼす影響
 

HSPの気質は生まれつきの部分もありますがそれだけではなく親との関係によって変化する部分もあります。親から質の良い子育てを受けたHSPは良い出来事には強く反応し、悪い出来事にはうまく適応できるようになるのです。

このことはカリフォルニア大学とニューヨーク州立大学が行った脳の反応を観察する実験からも明らかになっています。
この実験では大学生にHSPスケールに回答してもらいその中の上位4分の1と下位4分の1を被験者としました。それぞれ7名ずつの合計14名です。年齢は18歳から25歳までで全員が女性です。

またQCP(Quality of childhood parenting)という幼少期の子育ての質を測定するアンケートにも回答してもらっています。

実験の中で被験者にはポジティブな画像、ネガティブな画像、どちらでもない画像が提示されそのときの脳の反応をMRIでスキャンしました。そして脳の反応を観察したところまず先行研究と同様にHSPの脳はポジティブな画像にもネガティブな画像にも反応しやすいことが分かりました。

さらにQCPが高い(質の良い子育てを受けた)HSPはポジティブな画像を見たときに報酬や自己と他者の概念の処理に関与する領域がより強く活性化することも分かりました。
ネガティブな画像を見たときには認知や自己調整に関与する領域が活性化されることまで分かりました。これはネガティブな刺激に対して適応的な反応ができるということです。

実験の結果をまとめると子供時代に親から質の良い子育てを受けたHSPはポジティブな刺激に対してプラスの反応が強まり、ネガティブな刺激に対しては適応力や回復力が高まるということです。

だからといって親との関係が悪かったHSPに対処法がないということではありません。外部からの刺激に対する反応は一生変化しないものではないのです。認知行動療法やヨガ、瞑想など脳の反応を変えていく方法は複数あるのです。

参考にした論文:Sensory processing sensitivity and childhood quality’s effects on neural responses to emotional stimuli.