感受性の強さと認知の歪みは分けて考えましょう

HSPの感受性の強さによってマイナス思考になったり他人の感情を気にしすぎてしまうと思っている人がいます。
そして生まれついた気質なので変えられないと諦めています。

このような考えを持っている人は認知の歪みに気づいていないだけかもしれません。
カウンセリングに来る人でも認知の歪みとHSPの感受性の強さの区別が出来ていないケースが多いです。

マイナス思考や他人の顔色ばかり気にしてしまうというのはHSPによくある特徴ではありますが、絶対に変えられない類ものではありません。

マイナスへ向かいやすい認知は作られたもの

認知というのは物事の捉え方です。
誰でも持っているものですが人によって異なります。

黙っている人を見た時に「考え事をしている」と判断する人もいれば「悲しんでいる」と判断する人もいます。これが認知の違いです。

物事の捉え方は生育環境やこれまでの体験によって作られます。

HSPの人の場合はネガティブな情報に対する感受性が強い人が多いです。
そして実際に嫌な予感通りに大変なことが起こったエピソードをよく覚えています。
何も起こらなかった時のことは覚えていません。
この事が認知を歪ませてしまう可能性があります。

また体験によって身につけた「全か無か思考(白黒思考)」や「過度の一般化」などによる認知の歪みをHSPによるものと思い込んでいるとも考えられます。

誰でも心の癖を持っている

HSPの感受性と認知の歪みについてもう少し詳しく説明します。

例えば会社の上司の表情や雰囲気がほんの少しいつもと違うことに気がついたとします。
これはHSPのおかげといってよいでしょう。
(あなたが疲れていたり引け目を感じるようなことがある場合に「いつもと違う」という思い込みを持つ場合はありますがその可能性は今回は除外しましょう)

その上司の表情が怒っているように見えたとします。
これは少し認知の歪みの影響を受けているかもしれません。
HSPは表情を読むのが得意な人が多いですから当たっている可能性は高いです。

しかしいつも怒っている人というのは表情筋がその形になりやすいですから黙っているだけでもそう見えてしまうことはあります。
また「あの人は怒りっぽい」というイメージを持っていると不安や驚き、単なる無表情すら怒っているように見えてしまうこともあります。

上司が自分に対して怒っているのだろうと考えてしまうのは認知の歪みです。
あなたが勝手な根拠を作り出してそう思い込んでいるだけです。
「私は仕事ができない」「私は上司に嫌われるタイプ」といった心の癖が認知を歪ませているのです。

ここまでの一連の流れをHSPの感受性の所為と考えるのは間違いです。
表情の変化に敏感なのはHSPのおかげですがそれを自分への怒りと考えるのは誰にでも起こり得る認知の歪みのせいです。

生きていれば誰でも不適応な心の癖ができてしまうものです。
これは捉え方のバランスが崩れている状態ですから思考の点検をすることによって健全なものへと変えられます。

ネガティブな思考をHSPのせいだと勘違いしないようにしましょう。

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