HSSとHSPの混合型の特徴

HSPの人の中のおよそ2~3割はHSS(感覚刺激追求型)としての特性も持ち合わせていると言われています。

繊細な感覚を持ち危機察知能力の高い一方で好奇心旺盛で新しいものを求め続けるという特性があるのです。

HSSとHSPの混合型の人は退屈なことが我慢ならずに行動を起こしますがそれによって疲れ果ててしまうということを繰り返します。

静かにしていられないけれど動き続けてもいられない状態です。
退屈と刺激の間を綱渡りしているようなものなのです。

どちらか1つだけの特性を持つ人よりも疲労しやすいと言えます。

カウンセリングに来る方が「アクセルとブレーキを同時に踏んでいるような感覚」と表現することもありますがまさにそういう状態なのです。

HSSとHSPの気質が主導権争いをしているのです。

HSS型HSPの特徴

敏感気質ではあるけれどHSPのチェックリストとは微妙にズレている感覚があるという人はHSSの気質も持ち合わせている可能性があります。

この2つの特性が混合している人をHSS型HSPと呼びますが以下のような特徴が見られます。

燃え尽きることが多い

HSS型HSPは強く興味を惹かれる活動をするとそのときは高い集中力を発揮します。
気分も充実しているでしょう。

しかしその後で大きな疲労感に襲われ肉体的にも精神的にも燃え尽きてしまいます。

自分の行動を後悔することもあります。

それでもしばらく経つとワクワクするような新しい体験を求めるようになります。

また疲れることをしているわけではないのに数日間なにもする気が起こらないこともあります。

これは無意識に新しい情報を求め神経を使い続けているからとも考えられます。

若い頃は体力があるのでHSS型HSPの特性を持っていてもカバーできてしまうことがあります。
疲れたとしても誰でも抱える感覚と考えるのです。

体力のなくなってきた大人になってようやくHSSとHSPが混合していることに気づくという人もいます。

好奇心が強く新しいものが好き

誰でも好奇心は持っているものですがHSSの気質を持つ人のそれはかなり激しいです。
趣味でも仕事でも心を躍らせてくれるような新しいものに強く惹かれます。

新しいことを始めようとするときそれによって自分が大きく変われるような気持ちになります。

早く取り掛かりたくて我慢できなくなります。
自分がそれを上手く行っているところを頻繁に妄想します。

後先考えずに行動しているように見えるかもしれません。
実際に計画をきちんと立てるのは苦手なこともあります。

しかしHSS型HSPの良いところはリスクはきちんと計算しているということです。

気分が頻繁に変動する

HSSとHSPが混合している人の特徴として気分の触れ幅が大きいということが上げられます。
積極性と消極性が出たり入ったりを繰り返すのです。

1日の中でも好奇心とやる気に満ちているときもあれば全く無関心になることがあります。

気分が乗っているときに遊ぶ約束をしても当日になって急に行きたくなくなるのもこのためです。

習い事でも最初のレッスンに行っただけで急激に興味を失うということがあります。

人によって評価が異なる

HSSとHSPのどちらの側面を見せるかによって他人からの印象は大きく異なります。

社交的でパワフルな人と思われることもあれば、繊細で大人しい人と思われることもあるのです。

これは環境によって無意識にキャラクターを演じ分けているからとも言えます。

そして最初に作られたイメージを壊さないようにとどちらかの面を隠すこともあります。
これは大きなストレスになります。

休息したいが退屈は苦手

自分の体について理解していると仕事や遊びで疲労が溜まったときに休息日を設けることがあります。

しかし休もうと思って家でじっとしていると退屈過ぎて耐えられなくなります。

新しい情報を入れ続けたいと思い常に何かを探し求めるのです。

それによって上手に休息できずに疲れを残してしまうこともあります。

この傾向が強い人は仕事にも飽きやすいです。
ルーティーンワークなどが苦手で集中力が続かずにミスをしてしまうこともあります。

芸術活動により創造性を刺激したいと思っている

絵画や音楽、ダンスなどの創造的な活動をすると内面に良い影響が出ます。
そのため自分がまだ見たことのないものに出会いたいと思っています。

単に新しいというだけではなく、自分の琴線に触れるようなものを求めます。

HSPが元から持っている「自分の内面とゆっくり向き合うのが好き」という特性がさらに昇華されたものとも言えます。

ただここでもHSS特有の飽きっぽさが出てしまうことがあります。
同じ作品や内容が簡単に理解できるものには心を惹かれません。

HSPが暴走をストップしてくれている

HSSはHSPの中にあるひとつのタイプのように思うかもしれませんが歴史はかなり古いです。

刺激を探し続ける性質(Sensation Seeking)

マーヴィン・ザッカーマン博士が「刺激を探し続ける性質(Sensation Seeking)」についての特性を定義したのは1960年代です。
(※エレイン・アーロン博士がHSPを定義したのは1990年代)

それから今日まで長年に渡って多くの研究がなされてきました。
外国のデータベースなどを見ても多くの論文が見つかります。

ただ面白いことにSensation Seekingについて書かれた論文で敏感気質について言及されているものは少ないのです。
HSPという言葉が存在しなかったとはいえそれに代わる単語はいくつもあるにも関わらずです。

おそらく刺激を求めるような人が繊細な感覚を持っているとは考え難かったからではないでしょうか。

もしくは刺激を求める人の中にも色々な性格の人がいるのは当然ということで他の気質との共存までは研究しなかったのかもしれません。

⇒「Sensation Seeking Scale」を元にしたHSSのテスト

HSPが定義されたことで両方の特性を持つ人も定義された

敏感な気質と感覚刺激追求の混合について言われるようになったのはやはりHSPという言葉が出てきてからです。

近年、トレイシー・M・クーパー博士の『Thrill: The High Sensation Seeking Highly Sensitive Person』(未邦訳)の出版などもあり、ますますその流れが加速したように思います。

実際にカウンセリングに来る人の中にも自分から「HSSとHSPの混合型だと思います」と言う人もいます。

ただ幸いなことに身体的、法的なリスクを犯してしまいそうになるタイプは少ないです。

これはHSPとしての気質が危険を察知し自分を守ってくれているからかもしれません。

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