マキャベリストとは:自分の利益のために他人を騙し利用する人間

マキャベリストとは自分の利益のために相手を操作したり騙すという冷淡で利己的な特徴を持つ人間のことです。
目的のためには手段を選ばない人ともいえます。

社会心理学や人格心理学の世界で言及されることが多い言葉です。
最近では職場でもこのタイプに迷惑を掛けられていることを認識する人が増えており一般にも広まりつつあります。

マキャベリストという言葉は『君主論』の著者ニッコロ・マキャヴェッリが由来です。

彼の「非道徳的な行為であっても最終的に国家の利益となるのであれば許される」という思想をマキャヴェリズムと言います。
現在もこのような政治思想を持つ人のことをマキャベリストと呼ぶこともあります。

精神科医のリチャード・クリスティとフローレンス・ガイスが1970年代にマキャベリアニズムの尺度を測る指標を開発したことで性格を表す心理学用語として定義されました。

マキャベリストは女性よりも男性に多く見られることが分かっています。
大人だけではなく子供でもマキャヴェリズムの特徴を見せることがあります。

マキャベリストの特徴

マキャベリストは自己の利益のために相手を騙し搾取するための特徴を持っています。

相手を操作する

マキャベリストは自分の利益のために相手を操作します。
操作しようとしていることがバレないような手段を用いるのも得意です。
マキャベリストは共感力はありませんが相手がどう考えているかを読むのは得意です。
(※ただし研究によっては相手の心を読む能力が突出しいるわけではないという結果もあります)

お金や権力を重要視する

マキャベリストが価値を見出すのはお金や権力といった実益です。
これらを手に入れるためであればウソをついたり詐欺を働くことも厭わないのです。
それによって他人から嫌われることになったらどうしようという想像力は持ち合わせていません。
他者への愛着が欠如しているともいえます。愛されるよりも敵に回すと怖いと見られたほうが良いとさえ思っています。

道徳心の欠如

一度誰かを裏切ったり陥れたりしたときに普通の感覚の持ち主であればそれ以降は距離を起きます。
しかしマキャベリストは再び近づいてくることがあります。
なぜなら悪いことをしたとは思っていないからです。道徳心が欠如しているのです。
本人はそれが悪いことと思っていませんから変わろうとも思っていないのです。
犯罪者を非難することもありますがそれは行為を悪いと言っているのではなく、捕まってしまった間抜けさを非難しているといえます。

お世辞が上手い

マキャベリストはお世辞を言うのが得意です。
そのためよく知らないうちはコミュニケーション能力の高い人や良い人に見えることがります。
しかし本心から相手を褒めているわけではありません。
情報を得たり自分の都合の良いように操作するためにお世辞を言っているのです。

強制する

マキャベリストは自分が上司や先輩の立場になったとき下の立場の人間に色々なことを強制してきます。
それは直接的な脅迫の場合もあれば遠まわしに無言の圧力をかけるということもあります。
もちろんこれも自分の利益を最大限にするための行動です。
他人に何かを強制することは多いですが自分の義務を果たすことは少ないです。

情報を操作する

職場において情報共有は大切です。
必要な情報がなければ円滑に業務を進めることは出来ません。
それが分かっているマキャベリストはわざと情報を教えなかったり、ライバルの評判を落とすために誤った噂を流すことがあります。

マキャベリスト、サイコパス、ナルシストの違い

マキャベリストは心理学ではサイコパス、ナルシストと並んで邪悪な性格(ダークトライアド)の一つとされています。
これら3つの特徴は1人の人の中に共存することもあります。

それぞれの違いを明確にするときは「何のために人を傷つけるか」という目的によって分けると理解しやすいと思います。
以下のように分類できます。

  • サイコパス:自分の楽しみのため
  • ナルシスト:共感の欠如のため
  • マキャベリスト:自分の利益のため

マキャベリストへの対応・対策

マキャベリストは決して珍しい存在ではありません。
それなりに人数のいる職場であれば数人はいるものです。

単に不義理な人、信用できない人と思って見逃していると陥れられてしまうかもしれません。
きちんとした対策方法を持つことが重要です。

境界を引く

マキャベリストへの対応法としてはまず境界を引くことです。
関係が深まれば深まるほどにあなたが利用されるリスクは高まります。
あなたは親密になったと感じていたとしても相手からは利用できる駒の一つくらいにしか思っていないことがあります。

情報の扱いに注意する

人を操作するためには情報が重要です。マキャベリストは有益な情報を得るためにあらゆる手段を用いてきます。
ときには重要機密さえ他人を利用して得ようとします。
またその情報をネタに強請ることもあります。
直接的な質問でなく何気ない世間話を装って探りを入れることもありますから新情報を出すときは気をつけてください。

自分の弱点を知る

マキャベリストは相手の弱点を見つけるのが得意です。
そして相手を操るときにその弱点を突いてきます。
羞恥心や罪悪感を抱かせようとするのです。
このような操作をされないためには自分がどんなときに感情が乱されるのかを知っておく必要があります。
そすればマキャベリストに操作されそうになっても対策できます。

※自分のマキャベリズム傾向を知りたい人はマキャベリスト診断テストをどうぞ。

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