ナルシスト度を診断するたった一つの質問

一般にナルシストと言う場合には自分のことをカッコイイ(又は美人)と思っている人や自分のことを大好きな人を指すことが多いです。
水面に写った自分の顔にキスをしようとしてそのまま落ちて死んだというギリシア神話のナルキッソスが語源ですからあながち間違いではありません。

しかし心理学において性格特性を示す際に用いられるナルシストはより多くの特徴を持ちます。

高過ぎる自尊心や共感力の欠如、権威への渇望、賞賛への欲求などです。
これらの特性を診断するためのテストが自己愛性パーソナリティ調査票(Narcissistic Personality Inventory)です。

しかし質問項目が40個もあるため簡単にナルシスト度を診断することはできません。

そこでオハイオ州立大学のブラッド・ブッシュマン教授がこれに変わる新しい方法を開発しました。
SINS(Single Item Narcissism Scale)という尺度です

たった1つの質問でナルシスト度が診断できるのです。あなたも試してみてください。

ナルシストを診断するテスト(SINS)

あなたは以下の声明にどれくらい同意できますか?

「私はナルシストです」
(※ナルシストとは利己的で自己中心的で虚栄心の強いことを意味します)

1(あまり当てはまらない)から7(とてもよく当てはまる)までの7段階で回答してください。

結果発表

テストの結果は数字のままです。
「7」と答えた人が最もナルシスト度が高く、「1」と答えた人が最も低い人です。

「ナルシストは良く思われるために1と答えるだろう」というひねりはありません。

詳細を簡単に説明すると以下の通りです。

1や2を選んだ人は自分のことよりも相手のことを思いやれる可能性が高いです。
3を選んだ人は自分の欲望と相手の欲望のバランスがそれなりに取れています。
4と5はまあまあナルシストです。
6と7はかなりのナルシストです。

なぜたった一つの質問で分かるのか?

なぜSINS(Single Item Narcissism Scale)のたった一つの質問に答えるだけでナルシスト度が診断できるのでしょうか?

それは冒頭で紹介した自己愛性パーソナリティ調査票(Narcissistic Personality Inventory)との相関があるからです。

この40項目からなる調査票でナルシズム傾向が強いとされる人はSINSにおいても同様の結果になる人が多いのです。

私たちの多くは利己的であることや虚栄心の強いことを悪いことと捉えています。
そのためそのような特徴が自分の中にはないと思おうとする心理的な圧力がかかります。

しかしナルシストはそれらの特徴が悪いものだとは思っていません。
むしろ誇るべきこととさえ思っています。

そのため直接的表現で質問された場合にも堂々と答えるのです。

ナルシストの問題点

ナルシズム傾向が高い人は共感力が低いためコミュニケーションに問題が生じる可能性があります。
そのため本人だけではなく学校や会社にも迷惑がかかることがあります。

また恋愛においても不安定な関係を結ぶ傾向にあります。

ナルシストの問題は自分が改善の必要に気がつかないことです。

ナルシストはサイコパス、マキャベリストと並んで負の性格特性(ダークトライアド)の1つとされています。

スコアの高い人は他人からの評価を素直に受け入れることと自分を客観的に見ることを覚えたほうが良いです。

参考文献:Sara Konrath, Brian P Meier, Brad J. Bushman. (2014).Development and Validation of the Single Item Narcissism Scale (SINS).

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