完璧主義者が変わるための認知的柔軟性とは

完璧主義者が変わるための認知的柔軟性とは
 

完璧主義をやめたいと思ってもなかなか難しいものです。
しかし完璧主義も仕事や勉強に問題を生じさせなければそのままで良いともいえます。
問題とは不測の事態が発生したときに全てダメになったと思い込んで代替案が浮かばずに何もできなくなったり、ストレスを余分に感じてしまうことです。
完璧主義者がこのような問題を発生させないようにするためには認知的柔軟性を身につけると良いです。

認知的柔軟性とは

認知的柔軟性とは外部環境からの刺激を受けたとき考え方を変えられる柔軟性です。
例えば仕事でトラブルが発生し通常の手順で進められないとき別の解決策を思いつきそれを受け入れるられる人は認知的柔軟性が高いといえます。

マイアミ大学が486人を対象に調査したところ完璧主義者は認知的柔軟性が低いことが分かりました。
問題が発生するとコントロールできないと見なしたり、ストレスの多い出来事に対処するのが難しい傾向があるのです。
完璧主義が代替案を考える意欲を失わせているのです。

認知的柔軟性はメンタルヘルスとも関連しており、これが低いままだとうつ病などの精神疾患につながる可能性が高まるとも言われています。

完璧主義者が認知的柔軟性を高める方法

完璧主義者が認知的柔軟性を高めるにはどうすれば良いでしょうか?

実はさきほどのマイアミ大学の調査ではもう一つ分かったことがあります。
それは完璧主義者でも認知的再評価を行える人は認知的柔軟性が低くないということです。

認知的再評価とは自分に生じた感情を変化させる情動制御の一種で自分の置かれた状況や感じ方を捉え直すという方法です。

例えばダイエットのために運動を始めたのに急な予定が入って運動を出来ない日があったとします。
完璧主義者はこのとき「もうこのダイエットは失敗だ、効果がなくなった」と考えがちです。

しかしそのときに「運動が出来なかったから階段を使おう」などの代替案を思いつき、それを行ったときに「普段と違う刺激を入れたことで他の筋肉が刺激できた」と考えることが認知的再評価です。

認知的再評価は普段から意識して使うことで最初はその考えを受け入れることが出来なかったとしてもやがて受け入れることが出来るようになってきます。なぜなら脳には可塑性があるからです。

そして認知的再評価を上手に使うことで心理的柔軟性が高まりますから完璧主義者であっても、トラブルが発生したときに代替案が思い浮かびやすくなるのです。またそれを受け入れやすくもなります。

参考にした論文:Cognitive reappraisal moderates the relationship between perfectionism and cognitive flexibility