出来るときに出来ることだけやれば良い

ストレスに対処するための方法を本やネットで調べてやってみても結局は変われなかったという人は少なくありません。

なぜ変われないかというと心を変えるための方法は個人差がありますし継続しなければ効果が分からないからです。

本で調べた方法が自分に合わなないのに無理に続けようとするとそれがストレスになります。そして中途半端なところで投げ出してしまい「自分は弱いんだ」という認識を持ってしまうのです。

ストレス対処のトレーニングは出来るときに出来そうなことを無理なくやれば良いのです。
やがて自分に合った方法が分かり無理なく継続できるようになります。習慣化すれば継続しているという感覚すらなくなります。

神経細胞の可塑性

カウンセリングをしてストレスに対処する方法を提案します。人によって異なるためどんな方法が自分に合いそうかということを相談して決めます。

そのときはやる気に満ちているので変われるという気持ちになっています。この感覚は数日は続くものです。

しかししばらくするとやる気がなくなってきます。そして1日やらないと今までのことも無駄になったような気がして次の日もやらなくなります。

すると「やっぱり自分は意思も弱いからストレスにも弱いのだ」と誤った思い込みに囚われてしまうのです。

ストレスコーピング(対処)を実践しようとしてその日から完璧に出来ることのほうが珍しいです。ですから習慣化するまではできない日があっても良いのです。

どのようなストレス処理の方法が合っているかは人によって異なります。
ストレスに対処できる心をつくるということは脳内の神経細胞のネットワークを変えるということです。

人間の脳は学習するときに神経細胞同士の伝達の濃度を高めます。そして毎回使うネットワークは受容体の数が増えて構造的な変化が起こります。さらにつながりやすさも向上します。

このような変化が起こることによって考え方が変わってくるのです。脳の神経細胞には可塑性があるのです。

脳卒中からの回復の研究をしているブリティッシュコロンビア大学のララ・ボイド博士も言っていましたが脳の可塑性のパターンは個人差が非常に大きいのです。
ある人に効果的な方法が他の人にも効果的とは限りません。

やる前は自分に合いそうなストレス対処方法だと思っていても実際にやってみたら合わないということはあります。
そしたら他の方法を試してみれば良いのです。

特に女性の場合は月経の周期に影響を受けやすいという人もいます。日によってモチベーションが異なるのは仕方ないことです。

一時的にリラックス効果を感じても次の日にまた落ち込むと「やっぱりダメだ…効果がない…」と思ってしまいますがこれも仕方のないことです。

三日坊主も100回繰り返せば300日

肉体のトレーニングのことを考えてみてください。バーベルを持ち上げたからといってその日から筋肉が大きくなるわけではありません。
一時的なパンプアップはするでしょうが継続しなければ変化はしません。しかしプロのアスリートのように本格的に取り組まなくても変化はします。

心のトレーニングも同じです。少しくらいサボッても問題ありません。
サボッたのではなく「何もしないというリラックス法」をやったのだと思えば良いのです。継続には休息も必要です。

気負う必要はまったくありません。たとえ三日坊主でも100回繰り返せば300日やったことになります。

出来るときに出来ることだけやれば良いのです。

ストレス対処法をやらなければという考えがストレスになってしまったら意味がありません。

唯一継続しなければならないことがあるとすればそれは「自分は変われる」という考えを心の片隅でも良いので持ち続けるということだけなのです。

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