親の反対や障害のある恋愛ほど情熱的になる理由

親から反対される恋愛や障害のある恋愛ほど燃えるという経験はないでしょうか?

アメリカの心理学者であるリチャード・ドリスコールが140組のカップルを調査したところ、親の反対や宗教の違いなどの障害を抱えているカップルほど恋愛感情が高いということが分かりました。

ドリスコールは障害のある恋愛ほど燃えるというこの現象に「ロミオとジュリエット現象」と名付けました。

『ロミオとジュリエット』はシェイクスピアの戯曲で両家の反対という障害の中で結ばれた二人が最後は壮絶な結末を迎えるというストーリーです。

そもそもなぜ障害のある恋愛ほど燃えるのでしょうか?

それには親からの反対に対する反発心や、障害のある恋愛から受けるストレスが関係していると考えられます。

人は禁止や強制に反発したくなる生き物

人は禁止されたことほどやってみたくなるという性質を持っています。

「絶対に見るな」と言われると見たくなってしまうことからもこれは分かると思います。

1980年にアメリカで『カリギュラ』という映画が公開されました。
ローマ皇帝の生涯を描いた映画でしたが内容が過激だったためボストン市内では上映が禁止されました。

禁止されたことで市民は余計に興味を持ってしまいわざわざ市外の映画館に行ってまで見る人も現れました。

やがてボストンでも上映が再開され映画は大ヒットとなりました。

このエピソードからアメリカでは禁止されたことほどやってみたくなってしまう心理をカリギュラ効果と呼びます。

既婚者を好きになってしまうのもカリギュラ効果が関係している場合があります。

好きになってはいけない相手という感情が余計に興味を持たせてしまうのです。

仮に「不倫は良いこと」というイメージが世間に蔓延していたら不倫は今ほど多くないかもしれません。

また人は何かを強制されたり禁止されるとそれに反発したくなるという性質も持っています。
誰でも自分のことは自分で決めたいという本能が備わっていると言われています。

そのため自由が制限されるとそれを取り戻そうという心理が働くのです。
これを心理的リアクタンスと言います。

親から「あんな男とは別れなさい」と反対されるとそれに反発したくなるのは心理的リアクタンスの一種と言えます。

好きになってはいけない相手ほど魅力的に感じてしまいますし、親から反対されるほどに彼氏に執着してしまうのです。

そしてそれを彼氏に対する愛情の強さと勘違いしてしまうこともあるのです。

父親や母親の立場で考えるなら娘がしょうもない彼氏を連れてきても頭ごなしに反対しない方が効果的と言えます。

反対することで二人の恋愛が余計に盛り上がってしまうのです。

状況による興奮を恋愛による興奮と勘違いすることがある

アメリカの心理学者スタンレー・シャクターによると喜びや悲しみなどの感情は生理的興奮と状況の認知によって成り立つと言われています。

これを「感情の二要因理論」と呼びます。
例えば素敵な男性を見かけたという状況と自分の胸がドキドキしているという生理的興奮があったとします。

すると「素敵な男性を見たからドキドキした。これは恋だ」と自分の感情を決定づけるのです。

人はこのような感情の決定に際してエラーを起こしてしまうこともあります。

ジョギング中に男性を見かけると本当はジョギングによるドキドキなのに男性を見たことによるドキドキと勘違いしてしまうこともあるのです。

このようにある現象が起こった原因を誤って認識してしまうことを錯誤帰属と呼びます。

親に反対されている恋愛や既婚者との恋愛は障害が多いためストレスを感じやすいです。

するとそのストレスによる興奮を恋愛による興奮と勘違いしてしまう可能性もあるのです。

既婚者と付き合っているときに相手が離婚した途端に冷めてしまったり、親に反対されて結婚したカップルが親に認められたあとにアッサリと離婚してしまうのは障害による興奮が無くなってしまうからです。

もしあなたが反対や障害のある恋愛に身を焦がしているのであればそれは本当に彼氏に対する感情なのか冷静に見つめ直す必要があるかもしれません。

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