噂が判断に及ぼす怖い効果

人は誰かを判断するときに感情の影響を強く受けます。

上司が部下を評価するときも完全に客観的な目で行うことは難しいです。

ときには信憑性の低い噂にさえ影響されることがあります。

自分についての悪い噂が流れたときに放っておくと大変なことになります。

いつの間にかそれが真実になっていることもあるのです。

信憑性のない情報でも人は判断材料にしている

噂レベルの情報であっても人が評価をするとき感情的な影響を与えます。

フンボルト大学の研究チームが参加者に写真を見せてその人の評価をしてもらうという実験を行いました。

そのときに写真の人物に対する情報も与えます。

1つは「いじめをしている」という確実な情報、もう1つは「いじめをしていると言われている」という不確実な噂です。

被験者の脳活動を測定する機器で判断時の脳波を調べました。

その結果、噂レベルの情報を与えられた場合でも判断に感情が影響していることが分かりました。

噂は時間が経つと真実として記憶される

噂には非常に怖い一面があります。

それはそのときは噂もしくはデマと言われても時間を置くと真実であると記憶が変化してしまうことがあるということです。

特に噂の内容が衝撃的であるほどにこの現象は起こりやすくなります。

例えば「芸能人のAさんは不倫しているらしい」という噂が流れたとします。
でも後からよく調べてみたら一緒にいたのは兄弟だったということが判明します。

その直後は多くの人がデマだったと認識を持っています。

しかし時間が経つにつれて「不倫しているらしい」という記憶だけが残ります。
デマだったということは抜け落ちるのです。

そのためその芸能人は「不倫した人」というイメージで見られることがあります。

テレビ番組などで都市伝説が嘘だったということが放送されても数年経つと再びそれを信じる人が出るのはこういった理由によります。
たとえその番組を見ていたとしても記憶が変化してしまうのです。

噂を信じるようなレベルの人にどう思われてもかまわないと考えるかもしれません。

しかし噂を信じない人であっても数年後にはそれを真実と認識してしまうことがあります。
また噂が無意識に判断に影響をすることもあります。

自分が大切に思っている人に対してだけでもきちんとフォローしたほうが良いです。

参考文献:Baum J, et al. (2018). Clear judgments based on unclear evidence: Person evaluation is strongly influenced by untrustworthy gossip.

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