仕事に自信を持ちたいなら趣味を持ちましょう。
そして仕事とバランスよく両立させてください。
それにより自分はこの業務を上手く遂行できるという気持ち(自己効力感)を高めることができます。
また仕事でしか社会とのつながりがない人は解雇されたり転職したてで親しい人がいないときにメンタルに支障を来たすこともあります。
趣味の仲間がいるとこういった事態を防ぐことも出来ます。
仕事と似ていない趣味が良い
イギリスのシェフィールド大学が100人以上を対象に趣味と仕事の自信についての調査を行いました。
参加者は7ヶ月に渡って趣味に費やした時間と職場での業務遂行に対する自信について報告しました。
その中で分かったことはいつもより多くの時間を趣味に費やすと「上手くやれる」という自己効力感が高まるということです。
ただしこれは仕事内容と似ている趣味を一生懸命にやっている場合には逆効果となります。
自己効力感が高まるどころか低くなってしまうのです。
(仕事と似ている趣味でも軽くやっている分には自己効力感は高まります)
心理的リソースの消耗
なぜこのようなことが起こるのかというとたとえ趣味であっても心理的なリソースを消耗するからです。
仕事と趣味が似ている場合には業務時間外にもそれを使ってしまうため上手く処理できないかもしれないという気になるのです。
仕事がストレスになっている人の場合は休んでいるときまで仕事のことを思い出してしまい回復できない可能性もあります。
全く異なる分野の趣味であればそういった干渉は起こりませんからリフレッシュ効果の方が勝るのです。
また趣味の中で新しい知識やスキルを習得するということが自信につながったり、仕事での新しい視点を与えてくれることもあります。
ストレスの解消という面でもその原因となることと反対のことで心理的リソースを回復させるのは効果的です。
事務職をしている人が上司にイライラするような場合を静的ストレスと呼びます。
このような静的ストレスは運動などで発散させることが良いとされています。
反対に肉体労働などによるストレスは動的ストレスと呼びます、
こういった場合には運動よりも読書をしたりや銭湯に行ったりしてゆっくり過ごすほうが効果的です。
新しい趣味を始めるときは仕事とのバランスを考えて選びましょう。
参考文献:Ciara M. Kelly, et al. (2019). The relationship between leisure activities and psychological resources that support a sustainable career: The role of leisure seriousness and work-leisure similarity.