ストレッサー(ストレス源)の種類

ストレスの元となる外部からの刺激をストレッサーと言います。
日本語でストレス源と訳されることもあります。

私たちが「ストレスを感じる」というときは人間関係の問題を指すことが多いです。

しかし私たちの身の周りには人間関係以外にも騒音や臭いなど多くのストレッサーが存在します。
ストレッサーの分類方法はいくつかありますが大きく分けると以下の4種類に分けることができます。

心理・社会的ストレッサー

心理・社会的ストレッサー


理不尽な顧客、職場の意地悪な上司、嫌味な先輩などは全てストレスの原因となります。

ストレッサーとなる人の近くにいるだけで自律神経のバランスを崩したり中には相手のことを想像しただけで息苦しくなってしまう人もいます。

また本来は心を落ち着かせるべき場所の家庭内で問題が発生している場合は家にいるだけでもストレスが蓄積されていきます。

これらは心理・社会的ストレッサーと呼ばれ私たちが一般的にストレスを感じるときの最も多い原因となっています。

心理・社会的ストレッサーの例:職場・学校・近所の人間関係、家庭の問題、経済状態、苦痛、怒り、不安、悲しみ

物理的ストレッサー

物理的ストレッサー

自宅の近所で夜中まで工事をしていたり、近所に幹線道路を常に車両が通行しているとその騒音によって心身に変化をきたすことがあります。

これらは物理的ストレッサーと呼ばれます。

感覚器官が敏感なHSPの人などはエアコンの運転音や隣の人がパソコンを打つ音がストレッサーとなることもあります。

またオフィスのエアコンの設定温度が極端すぎていつも寒さや暑さを感じることもストレスの原因となります。

物理的ストレッサーの例:騒音、気温(暑さ・寒さ)、悪臭、気圧

化学的ストレッサー

化学的ストレッサー

喫煙者にとってタバコはストレス解消になるものと思うかもしれません。

しかしタバコを吸ってスッキリすることができるのはニコチンが減ってイライラした状態を一時的に解消しているからです。

タバコはストレスを解消してくれるものではなくストレスを増やすものなのです。

アルコールに関しても同じことが言えます。
飲酒によってリラックス効果を得られることもありますが飲みずぎることで吐き気や頭痛を引き起こし翌日にまで影響を及ぼすこともあります。

少量であれば健康に良いと言う人もいますが少量でも継続的に飲酒することで脳内で記憶を司る海馬の萎縮リスクが高まることが分かっています。

アルコールには脳の興奮を抑えるGABAという神経伝達物質を活性化させる効果があるため不安や怒りを抑えられる感覚を得やすいです。そのため癖になりやすく依存症のリスクもあります。

タバコやアルコールのようにストレスを引き起こす化学物質を化学的ストレッサーと呼びます。
化学的ストレッサーの例:アルコール、タバコ、有害物質、薬物、排気ガス、酸素の過剰や欠乏

生物的ストレッサー

生物的ストレッサー

睡眠とストレスは密接に関わっています。夜寝て朝起きることで体内時計のリズムを調節しているのです。
昼夜逆転の生活をしている人が心身の不調を訴えやすいのはこのリズムが狂うからです。

睡眠により外部からの刺激を遮断し脳をリラックスモードにしたり思考や記憶を整理することができます。これが上手くいかないと昼間の仕事や勉強に悪影響を及ぼします。

ストレスを溜めることで眠れなくなり、眠れないことで余計にストレスが溜まるという悪循環に陥ることもあります。

睡眠不測や疲労困憊は生物的ストレッサーとして人間の心と体にダメージを与えます。
生物的ストレッサーの例:睡眠不足、疲労、花粉、細菌・ウイルス感染

どんなものでもストレッサーとなり得る

ストレスという用語はもともとは「歪み」を意味する物理学の用語です。

物体に外から力を加えたときに生じる歪みのことをストレスと呼びます。

それを精神科学に応用したのがカナダの生理学者であるハンス・セリエ博士です。
セリエ博士は外部からの刺激によって心身が歪んだ状態をストレス、それを引き起こす外部からの刺激をストレッサーと定義しました。

ストレッサーによってストレスが溜まりその結果として体や心、行動に表れるものがストレス反応です。
刺激の受け方には個人差がありますが外部からの刺激の多くがストレッサーとなる可能性を秘めています。

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