職場の人間関係のストレスには悪影響しかありません。
もしあなたが環境の悪い職場にいて厳しい上司や先輩に揉まれることで成長すると考えているのならそれは勘違いです。
周りの上司や先輩を思い出せば分かることです。
本当に成長できるのであればあなたの職場は人格者だらけのはずです。
人間関係のストレスを放置してはいけません。精神を病むだけではなく仕事の能力まで発揮できなくなります。
職場にある2つのストレス
あなたが職場で受けるストレスには2種類があります。
1つは仕事そのものやキャリアに関するものです。これはパフォーマンスを高めたり自分を成長させてくれる良いストレスといえます。
もう1つは人間関係のストレスです。これは精神的なダメージを与えるだけの悪いストレスといえます。
この2つは明確に分けて認識しなければなりません。それぞれについてもう少し詳しく説明しましょう。
良いストレス
まず良いストレスについてです。
仕事でもスポーツでも適度なストレスや緊張はあったほうが良いとされています。
パフォーマンスが上がる
心理学の実験でもリラックスしすぎた状態よりも緊張しているときのほうが実力が出しやすいという結果があります。
難しい仕事やプレゼンに挑む前には「このストレスのおかげでパフォーマンスが上がる」と考えるだけで本当に効果が出るのです。
成長への意欲が高まる
また自分の実力不足を認識することで「このままではいけない」と思えば成長への意欲となります。
仕事で失敗することで「次は必ず成功させる」とモチベーションを高めることもできます。
ですから良いストレスまで消す必要はありません。
悪いストレス
次に悪いストレスについてです。
冒頭でも述べましたが人間関係のストレスが成長につながるということはありません。
なぜならあなたの仕事内容やキャリアには何の関係もないことだからです。
仕事のパフォーマンスが落ちる
怒ってばかりの上司やうるさいお局とどれだけ一緒にいても無駄です。
それどころか仕事のパフォーマンスが落ちてしまいます。
「怒られたらどうしよう」という思考が視野を狭くしたり本来の実力を抑圧してしまうからです。
環境によって発揮できる実力と結果が変わる
人間の実力にはそれほど差はありません。
それなのに結果に差が出てしまうのは環境の問題なのです。
同じ人でも職場環境の良し悪しによって発揮できる実力が変わるので結果も変わるのです。
嫌いな人といても人間性は磨かれない
人間関係のストレスがプラスに働くときというのはその相手とケンカをするときくらいです。
相手の動きや思考に注目できるうえに、手に汗をかくことで武器をつかみやすくなります。また筋肉に血液が送られますから攻撃もしやすくなるのです。
つまり人間関係のストレスとは相手と戦うための準備なのです。
しかし現代社会で殴り合うことなど出来ませんから無駄なストレスでしかありません。
嫌いな人とどれだけ一緒にいてもあなたの人間性が磨かれることがないということを覚えておきましょう。
職場のストレスにどう対処するか?
職場の人間関係でストレスを感じている人は早めに対処する必要があります。
知らず知らずのうちに精神を病むだけではなく無能になっていくからです。
脳は勝手に学習する
人間の脳は意識しなくても見聞きしたことを勝手に学習してしまいます。
上司やお局から怒られるとその内容が間違っていても無意識に自分はダメな人間と刷り込まれるのです。
また使えない部下を見続けることでそれを学習してしまうこともあります。
相手を分類する
自分を守るためにまずあなたがすべきことは相手にする人としない人を分類することです。
苦言を呈する人でもあなたの成長を本気で願っている人の言うことは真摯に受け止めるべきです。
そうでない人の言うことは雑音として割り切る必要があります。
割り切れないという人は事前に分類していないことが多いです。
自分の脳に意識を向ける
相手にする必要のない人を無視しろということではありません。
会話をするときに脳に入り込ませないように意識しましょうということです。
頭の中で「この情報は不要、脳に入る前に遮断」と考えるのです。
自分の脳に意識を向けることで嫌いな人が何を言っても気にならなくなるという効果もあります。